首を吊って死にかけた話
2019年5月14日僕は首を吊って自殺未遂をした。 きっかけは遠い未来の見通しの立たない不安だったのかもしれないし、直近に迫った未着手のレポートだったのかもしれないし、死んだらどうなるんだろうかという好奇心でもあった。 この非日常的な体験は一生忘れはしないように自分でも書き留めておくべきだと思い、ここに記すことにした。 僕は自室の風呂場で首つりを試みた。 縄を首にかけて試行錯誤をするのには何分もかかったが意識を失うのは一瞬だった。 あ、これは行けそうだなと思った瞬間にはもう記憶がない。 多分5分くらいだったと思う。次に意識が戻ったのは太ももを冷たい感覚が伝っていくのにハッと気がついた時だった。 意識が戻った瞬間は小さい頃の記憶や最近の記憶がごちゃまぜになったものを見ていた気がする。臨死体験本に書いてるような三途の川や花畑は見えなかった。 その後は声が出ず、とにかく何がなんだかわからず苦しくて必死にもがいて縄から抜け出した。 そのあと数分間は何が起きたかわからず、ただ呆然としていた。 首の痛みとかかっている縄を見てようやく自分が何をしたのか思い出した。 「失敗したんだ。」と。 手は震えるし、首は痛いし、腕は無理やり力を入れたみたいで筋肉痛のようになっていた。 失禁、意識がもうろうとする、気がついたら怖くなって叫んでた。叫ぼうとしたけど叫べなくて苦しくて死にもの狂いでもがいたら首の縄が取れた。何が起こったのか整理がつかなくて何が怖いのかもわからないけど怖くて体が震えていた。太ももを液体が伝わっていてなんとなく失禁したことに気が付いた。上を見るとわっかになった縄、今何が起こったかを自分にますます教えてくれた。本当に意識は飛んでいた。ただただ呼吸が乱れて首が痛かった。それだけだった。 けつを触った、ベンはもれてなくて安心した。 あとなぜか背骨と腰が痛い。腕も急に力を入れたのかすごく痛いしこれを綴ってる今でもプルプル震えている。また、思考が拡張してるのが驚きである。色々なことがポンポンと浮かんでくるようになった。 抜け出した瞬間は覚えてるがその前後の記憶がない。意識が飛んでいた瞬間が何十秒、或いは何分なのかもわからないけれど確かに意識は失っていた。最後にふと首から縄を解いたのは実は心の底では自分は生きたいと思っていたのかもしれない。 こ...